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当社のヨットについて・・・
19世紀に英国は、多くの優れたカッター・リグのモデルを生産していました。 それらは、イッチェン・フェリー、ファラマス・パント、ブリストル・パイロットなど英国西部の海岸で活躍した小型商船や漁船達でした。
美しいシーア・ラインと幅広いビームでしっかりした船側の湾曲部(ワイングラス・シェープ)を持った、重排水量のこれらの帆船は暴風雨などの悪天候下でも、荷物を積み帆走することが出来ました。
とりわけ数種類のモデルは、オフシーズン・レガッタ(仕事がないときに行われたレース)で際立ったパフォーマンスを発揮し、これを機にレガッタだけを目的としたモデルが、数多く造船されるようになりました。
英国のヨットの価値を認めていた設計家のライル・H・ヘス氏は、これらの船が持つ独特な資質、原型の美しさ、帆走性能などを彼の近代的なヨット・デザインに盛り込むことに決めました。 そして建造されたカッター・リグのヨットが24フィートの
"レネゲード"です。"レネゲード"は美しいガフ・リグのヨットで、1950年代にニューポート・ビーチ~エンセナーダ間の国際レースに2度も優勝し、オフショアー・レーサー達を驚かせました。
ラリー・パーディー氏は、この"レネゲード"に魅せられ、ヘスにマルコニー・リグを艤装した、姉妹艇の設計を依頼しました。その設計図を元に、彼は妻のリンと共に"セラフィン"を建造し、世界一周のクルージングへ旅立ったのです。"セラフィン"は彼らの著書によって一躍有名になりました。
"Go
small, go simple, but go now"「小型でも、シンプルでもいい、今出帆することが重要なのだ」というメッセージを添えて、彼らは小型ヨットでのクルージング・ブームに火を付けました。 今でも、姉妹艇の"テルシン"で世界中をクルージングしています(この姉妹艇が、野本謙作氏の著書"スピン・ナ・ヤーン"に紹介されているファラマス・カッター29です)。
ヘス氏は、それまでの技術と経験をつぎ込み、28フィートのブリストル・チャンネル・カッターを設計しました。この船は、性能を犠牲にすることなく、今日のヨットには見られないそうなクラシカルなラインの美しさと、強靭さを兼ね備えた、カッター・リグのファイバーグラス製のオーシャン・クルージング・ヨットです。 LOD
(デッキ長)
と比較して非常に長い
LWL (水線長)
、細くしかもサイドが垂直に立ち上がっているバウ・セクション、後退角をつけたフルキールなど彼の優れたハル・デザインは、オリジナルの英国のカッターからは想像も出来ないほどの、高い上り角と優れたアップウィンドでの帆走性能が可能となりました。
オーシャン・クルージングはこの船の得意とするところで、数多くのブリストル・チャンネル・カッターが、北極圏海域以外の世界中をクルージングしています(2005年には1隻のBCCがシングル・ハンドでフロリダから北上し、北緯82度の北極海に浮かぶ、スピッェン・バーグ島を一周するクルージングの予定です)。
"ザフィア"は、世界一周航海の途中、参加したレースに優勝したり、サウス・パシフィックをクルージング中に1日のデー・ランで183マイルを記録するなどしました。
先のパーディー夫妻の世界一周航海の成功により奮起したヘス氏は、更に彼自身のために22フィートのファラマス・カッターを設計しました。 この船はシングル・ハンドでも気軽にセーリングが楽しめる、ファイバーグラス製のポケット・クルーザーです。 米国では多くのオーナーがファラマス・カッターをトレーラーに載せて大陸を移動し、夏のアラスカのフィヨルドから、冬のフロリダ・キーウェストやカリブ海、メキシコのコルテス海などあらゆる所でセーリングを満喫しています。
更に、この22フィートのファラマス・カッターで、米国人女性がシングル・ハンドで世界一周航海中で、2005年1月現在、ホームポートまであと数千マイルを残すだけのカリブ海に戻ってきています。
これらのカッター・リグ・モデルは共に、長期航海に対し必要十分な、排水量を持った、真のオーシャン・クルージング・ヨットと言えるでしょう。
ご承知のように排水量とは、その船の重量だけを意味しているのではありません。 それは、水面下のハル内部の容量(スペース)の大きさも示しているのです。排水量の値は
LWL (水線長)
の値と同様に、クルージング・ヨットとしての能力を査定するのに重要な基準の一つと言えます。 これらの船は低い位置に、重量物を据え付け沢山の積荷を収納するスペースが十分に確保されているため、すばらしい安定性と高い復元力を保ち、安全で人に優しく楽しい航海をお約束します。
サム・L・モールス社のヨットはすべて"This
is a proper yacht for ocean cruising" 「オーシャン・クルージングのために、しっかりと造られたヨット」であることをモットーに、最高の材質とクラフトマンシップによるセミカスタム・メイドで建造されています。 内外装には、厳選されたマホガニーやチーク材などの素材をふんだんに使用して仕上げられており、モールド成型されたライナー等は、エンジンマウントとアイス・ボックスを除き、一切使用しておりません。
我々は、オーナーの方々の要望に合せて建造しており、世界上に二つとして同じ仕様の船はありません。
"The
World Best Sailboat Vol. 1" Frenc Mate著書の中で彼は、ブリストル・チャンネル・カッターとファラマス・カッターは共に「世界で一番美しい28と22フィートのファイバーグラス製セール・ボート」と賞賛しました。
私は、この強靭でもっとも信頼できる、美しいヨットを日本の皆様にお届け出来る事を、誇りに思っています。
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